2012.2.25




つと通りからそれて 入り込んだ小路に

流れ行くのは ゆるやかな梅の香のみ

姿を見せぬ梅の木よ

その枝先にはきっと

白い衣の梅の精が ひそと留まっているのだろう

視線を巡らせど 楚々たる香りは何も語らず

ただ 春の陽にたゆたうばかり

(絵写真 HAL‐KODAさん)

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